意外と夏がいい季節


中国といえば空気の悪さを思い浮かべる方が多いですな。
実際そのとおりなんですが、それでもたまには綺麗な空を拝めることもあるんです。

それは雨季にあたるこの季節。

毎週短い時間だけど雨が降ります。


雨が上がるとこの空気。


珍しいので写真撮りたくなります。
こんな日は不覚にも天津も悪くないなと思います。


ただね、眩しくて前が見えんのが難。


僕はこのくらい煙っていていたほうが運転は楽なんです。
なぜか昔から会社に対して西に住むことが多くて、通勤は朝日、夕陽に真正面から向き合うことになります。眩しいのが苦手なんだよ。

ちなみにこのビル、完成したら500mにもなるそうです。
ちょっと心配。



今回天津に来てすでに2年が過ぎましたが、初めて出張しました。

青島は以前はよく出張したところ。モデルメーカーがあってショーカー製作なんかを依頼しています。駅を出ると正面が海。昔のドイツ租界の影響でいい雰囲気を残しています。ビールも旨いしね。



チンタオといえばもうひとつの顔が海軍基地。

海軍博物館に係留された駆逐艦


これも政府関係っぽいね、何かの調査船のようだ。


霞んで見えないくらいのところに沖に向けて軍艦らしいのが等間隔で停泊中。撮ってる時は見えなかったが、海警の巡視船らしい。おそらく尖閣で領海侵犯するのはこのクラス。こんなでかいの相手にしている海上保安庁の乗員の勇気を尊敬するわ。




天津から700kmほど離れたチンタオだが、最近の出張は動車(新幹線)を使う。これは夜は走らないから朝10時に駅集合11時発15:30着、それから相手会社の迎えの車に乗ってホテルに着くのが午後7時前。相手方の副総経理の接待を受けるのが・・・で夜遅くに酔っ払って就寝。

一日が無駄になる。

昔の夜行列車の出張のほうがかえって効率が良かった。


打ち合わせはほんの二時間で済む内容、飛行機を使えば完全に日帰り出張のレベルだ。でも、文句は言わない。付き合いも仕事のうちと割り切って黙っている。なんといってもあと少しで帰国なんで。


効率が悪くなってしまった新幹線。山東省内は200km天津付近の一部は300km、安全対策はばっちりのようで・・
もともと中国の列車の旅はちょっと馴れが必要。切符売り場は駅舎の中にない。切符を持っていない者は駅舎に入れない。客は駅舎の待合室で待って列車の到着数分前にホームに導かれる。テロ対策の意味合いだろうが利用者の立場に立ったシステムではまったくありませんよ。

まして、春節などの繁忙期には駅前広場に切符を買えない出稼ぎ労働者が数千人も野宿する事態も起きたりする。立派な駅舎はけして解放されないので広場の周辺はすさまじいことになる。

中共という言葉を使う人は少なくなった。経済発展や情報で中国を私たちの国と同じように考える人も多いでしょう。しかし、よくみればこの国が相変わらず中国共産党一党独裁国家だと気づかされる。



この明るいホームも人民に開かれたものではないよ。