一生に一度
秋になりました。
田植えの記事を上げてからはや4ヶ月
何をしとったんだとお思いの方も当然いらっしゃる・・・はず。
イネもすくすく成長…みたいな記事も書きたかったのですが
実際はそれどころじゃなく田植えの次はすぐ大豆の種蒔き。
やれ肥料だ消毒だ草取りはどうしたと追いまくられ
夏は大雨、秋は台風
そして農協の引き落とし。
胃が痛い夏を過ごしました。
本当に幸いにも私の地域は大きな被害を免れています。
水害に遭われた方、被害を被られた方にお見舞い申し上げます。
私はどうかというと8月、9月と立て続けに事故に遭い
軽ダンプと軽トラックを2台も廃車にしてしまいました。
いよいよこれは何かの祟りかと慄いていたところ
なんと8月に60歳になった私は厄年なんだそうです。
厄年なんだそうです。
厄年なんだそうです。
あーそうか、厄年か。
そりゃいかんわ。
麦で失敗して借金する羽目になったのも
育ちかかった大豆をウサギにごっそり食われて
3割くらい減収確定になったのも納得。
厄年なんだもん。
それでも秋はこの様子。
うちの田んぼですよ。
この嬉しさを初めてわかる気がした。
稲刈りは近所の親戚のヤッチャンともやいでやってます。
ヤッチャンの孫がどうしてもダンプに乗りたがる。
刈ったコメはこうしてカントリーエレベータに運ぶ。
これを乾燥してモミスリして玄米になる。
籾摺りの段階で規格に合わない割れや小さいものがクズ米として数パーセント出ますがそれは果たしてどんなものか?
精米すると確かに小さかったりごみが混ざったりしている。
炊いてみた。
美味い。
なんか太陽の香りがする。
昨日刈って一晩乾燥して籾摺りした正真正銘の新米
百姓が嫌で名古屋で就職し40年もたって
郷里で初めて自分で作ったコメを食べました。
一生に一度の体験でしょう。
勢い余って全部握り飯にした。
明日のおやつにしよう。
代々農家だったご先祖さんがきっとあの世で笑ってる。
ギリギリ百姓
いやぁ・・緊張した二週間でした。
農繁期ですから。
麦刈りから田植までやることが多くて
お客様に随分お待ち頂いております。
田植えには何度か手伝いに行ってますが、
行ったのは「田植え」のみで、実際にはその前に田圃を田植できる状態に準備しなければなりません。
やりましたよ。
「代掻き」
一晩水を入れて
代掻き・・それでちょっと落ち着かせてからの・・・
田植えやね。
いろいろ難しいことがあって面白い。
トラクターで掻いてるとギャラリーが寄ってくる。
なんか偉そうなのがね・・
ちょっと腹立つわね。
こいつらは見た目が可愛い。
ほいでこいつらすべて「害獣」扱い。
捕獲すると結構なお金が貰えるらしい。
とにかく、親戚の小坂家と「もやい」でやる麦しの、田植えが終わってとてもホッとしています。
天気が悪いので玄関先で例のG3Kのマフラー掃除をしました。
スラッジというのかな?びっしりです。
これが原因なのかどうか
とにかく掃除してバーナーで焼いてみた。
ごっそり取れました。
エンジン始動するとなかなかいい感じ。
さっそく雨のなか出掛けてみたよ。
どうせ汗でじゅっくりになるんだから雨は平気だね。
そしたら一瞬真っ白になって
クルマが揺れるほどドーン!大音響!
いや、カミナリはいかん。
金属棒持って振り回すなんざ自殺行為。
退散退散、ブログでも書こってことです。
雨はいかん
昨日までの好天が嘘のように唐突に梅雨入りしました。
どれだけ恨めしく見上げても止む気配はなし。
う~ん。
実は麦刈り後の耕起が済んでいないんです。
村で僕だけです。
僕だけです。
だけです・・
こりゃまずい。
ヒジョーにまずい。
これから一週間も降り続けたらまた遅れる。
「お前はやる気あんのか!」と怒られる・・・
まぁ・・雨には勝てませんわ。
しかし、世の中雑草シーズンですわ。
必死に働いてはいるんですよ。
そして、忙しくしている時にありがち・・というか
想定しておくべきなのが機械の故障。
例えば初めて運転したコンバインでは
急にガコンっていって煙が出た。
右下のプーリーが固着して滑っている。
いろいろ開けてみたら30cm位の金属板が脱落して底部の筒に噛んでいた。そりゃビビるわ。
いろいろあったが麦刈りはなんとか終了。
それでお待ち頂いていたお客さんの草刈りをしていると
ハスクの刈払機がカラカラいって回らなくなった。
・・・ギヤっぽい。
開けたら内部のべベルギヤが欠けてガラガラ。
速攻でアグリズさんから取り寄せ。
このギヤアッシーが¥13000
このハスクは買って1年くらいのはずだがよく壊れる。
先日はドライブシャフトが千切れた。
文字通り千切れてますな。
まさか7㎜程度のシャフトが中空だとは思わなかった。
プロ仕様じゃないんかい。
そりゃナイロンコードで過負荷長時間運転してますけどね。
メイン機がこれじゃ気が気じゃない。
麦刈りが終わって気が緩んだのでつい・・
ポチット押したのがこれ
古いゼノアの刈払機。
いわゆるコマツゼノアの名機「G3K」エンジンを積む
BC3400FWP・・排気量33cc
FWPとは?
もしやフォレストワークプロフェッショナル?
期待できますな~♪
いろいろ古くていい感じです。
ゴツいです。
回した感じは44ccに似て低めの音、やや重そう。
アクセルを開けても回転が上がらないのはもしかしたら長時間眠っていたせいか。エアクリは別物が付いていたがパイプのシールや塗装を見るとあまり過酷な使用はされてないようだ。
回すうちに徐々に調整するとして、トルクがありそうな感じではある。なんたって「名機」なんだから。
早くガンガン回して草刈りしたい!
なのに土砂降りですわ。
風かおる
最高の季節ですな。
ウグイスの声を聴きながら草刈りに精を出す。
・・ちなみに、コロナ自粛の影響でみんな家にブラブラしてるもんだから
つい草刈りでもやってみようと思うらしく、そこらじゅうきれいになっています。
問題は僕が仕事で使っているナイロンコードがホームセンターで
売切れていることです。
僕も連休とは無関係に仕事していますが、オヤジの形見のクボタが作業中に
ガクッと回らなくなりました。エンジンは回っているのに・・
分解したらベアリングが固着していました。
ベアリング一個150円。
送料500円!?
右が新品。
交換したらとってもなめらか~
こんな作業は多少面倒ですが、直るととても嬉しいです。
クラッチ減ってるな~
雑草は全部切りますが、花は心が痛みます。
名前も知らないきれいな花はたくさんあるんですね。
アザミやタンポポくらいは知っていますが
その色や造形に見とれて
バッサリ切っちゃうわけで。
シーズン到来でクロギリ屋は今日も忙しい。
リクエストに応えて
オリーブさんにコメントを頂きましたので畑で写真を撮ってきました。
オリーブさんからコメントを頂くようになって10年近くになると思いますが、いつも穏やかで温かい言葉に幸せになります。そのように歳を重ねられたらいいなと思っています。
さて、今日は緑を集めて来いってことなので・・ジャン!
麦畑。
何せ自分で何かを育てるってのは緊張します。
圃場の準備から種蒔き、施肥、消毒、麦踏みを皆さんと同時期に行うわけですが、いちいち作業が遅れがちなんですな。手入れ不行き届きなのに麦は一所懸命育ってくれてます。
アリガタヤ~アリガタヤ~
ボケていますが薄黄色い虫みたいのが麦の穂に着いた花。
麦も花が咲くことを知りませんでした(そりゃ植物だもの・・)
ちなみに松の木だって花をつけるんですよ。
外に行くといろんなことを知りますな。
モトマツさん曰く「玉名の信州」
秋は確かに信州っぽい景色になりますが今はやはり九州の山。
緑じゃないけど昨日届いたマキタのチェンソーME230Tのパーツ。
ある動画でこれを二回交換したとありました。
修理費は一回7000円。
僕は自分で交換したので部品代1200円。
久しぶりにエンジンがかかってホッとしました。
マキタのME230Tは軽くて力もあって薪づくりの主力ですがなんか故障は多いと思います。バラしてわかったんですが設計上やや弱い個所があります。もしお金に余裕があればシンダイワを買いたいところ。
緑じゃないじゃんと思ったでしょ。
マキタのチェンソーがブルーグリーンなんすよ。
ちょっと安心。
今年の夏で60歳になる。
年相応の衰えは気にはしないが、最近クルマに対する興味が薄れてきた。最近のクルマに・・ではなくクルマや運転そのものに関心が無くなっているような気がしていた。
理由はある。
ダッジラムを手放してからだ。
本当に乗りたいクルマに乗っていないと、もうどうでもいいかって気持ちになるもんですな。ハイラックスもラムも乗るたびにワクワクする非日常感がありました。今は軽トラ2台を使い分けていてそれはとても満足していますが、運転にかかわる刺激はほぼ無し。運転の嫌いな自分はすごく老け込んだような気がするんですよ。
さて、そんな僕が軽トラホンダアクティー号に乗って熊本を出たのは先月24日。名古屋に住む息子に預けた製図板の引き取りと仕事の打ち合わせのため。用事を済ませ名古屋を出たのが28日早朝。
行きは高速を使ったが割引が使えなかったのが頭にきて帰りは下道で、しかも今まで行きたくても行けなかった山陰めぐりをしながらノンビリ帰ろうと決めた。
大垣から関ヶ原へ向かう。雨ですがな。
伊吹山のわきを抜けて湖北から琵琶湖を見る。
ちょっとワクワクしてきた。
これはカエル岩。
確か数年前に危険だから架け替えるってニュース見たな。
遅かったのね。
それでもあまりガッカリしていないのは海岸線の曲がった道。
しかも信号がやけに少ない。
鳥取砂丘はもののついでに寄っただけ。
観光に向かない性格だもんで・・・
そして夜にグーグルナビの示す通りに走ったら山陰の広域農道ばっかり選ぶもんだからもう真っ暗。怖い・・・なんか見ちゃいそうで。
でも道は最高。ホンダは力があるし、フルタイム四駆で雨の山道も安定している。信号もほとんどない約300kmの夜道は楽しかった。
二日目の早朝、熊本民の憧れ・・らしい角島大橋に着いた。
ここは今回一番きれいだった。
小学校の修学旅行以来の関門トンネルを抜け、福岡の山中をさまよい3号線から三加和へ出るとこんなご褒美が待っていた。
結局、30時間くらいかけて1000km以上走った。
ドライブ楽しかったし、運転も嫌いじゃなかった。
安心した。
僕が4ヘクタールの田畑に麦を播いた理由
大変ご無沙汰しました。
もうやめたんだろ?病気かな?・・・
とご心配の方もあろうかと思いますが、生きてます。
元気です。
春の彼岸になりました。
初冬にまいた僕の麦もそこそこ元気に育っています。
去年、兄者者(あんじゃもん)のモトマツさんから
農業後継者に指名され馴れない農業を始めました。
耕作地は4町3反。
モトマツさんは僕の祖母の実家を継いだ人。
僕が母と暮らすために熊本に帰った時、一番喜んでくれた人。
村の暮らしに引き入れて後押ししてくれた人。
イノシシを追いかけて九州山脈を駆け回った人。
僕がそばにいない間僕の父母を助けてくれた人。
トラクターの前に座って「この夕陽が好きだなぁ・・・」と言っていた。
一年の闘病の末、この1月逝ってしまった。
「一年間教えてやれずにごめんな」と言った。
大丈夫です、みんなに教わりながら頑張ります。
上手くはないけど続けていきます。
ありがとう、モトマツさん。