またまた週間ニュース


好事魔多しと言う言葉が浮かんだ先週から一週間が経ちました。僕は夏休みで帰国中。いいタイミングで娘にも会い、息災を確かめ熊本に帰省しました。

熊本ではひたすらくろ切りの毎日。

歳をとって病気がちな両親には、畑の周囲の草刈もきついんです。機械を使う作業は危険でもあるので、できるだけ二人がやれない仕事をやるつもりです。

そしていざ作業着に着替え、長靴を履いて玄関に立つと・・・


あっちぃ〜

何すか、この暑さは。ただ着替えて玄関に立って畑を見たとたんぶわ〜っと噴出す汗、納屋から機械を出したり準備しただけで一仕事したようにシャツはびっしょり。

ナメてました。完全に熊本の夏を舐めてました。

近頃は朝の涼しいうちに出勤し、エアコンの効いた事務所でパソコン相手の個人作業、身体を動かす現場すら行く機会が無い生活をしていた僕、そして思い出しました。

あー・・またしても無謀。

無謀と無計画・・・後輩にわせると僕の人生はひとこと[ 迂闊 ]

仕方がないのでやけくそで草刈まくり。もう引き返せないよ〜

楽しみは母の手料理。

体調が思わしくない状態が続いているが、誰かが帰ると母は気を張っていろいろ作ってくれる。(そして帰るとしばらく寝込むのだ)味わって食べなきゃ罰が当たる。そして母が食わせてくれたものを忘れないようにしたい。


ししとうも唐芋のつき揚げも麻婆豆腐もヒコズリもどれも美味いぜ母さん。カニは、中学の水泳部の先輩で漁師になったとも子さんが持ってきてくれた有明海の天然物。有難う。


味噌もナスも自家製。ニガゴリも胡瓜も自家製。

百姓は馬鹿では務まらない。旺盛な好奇心と探究心がなければ野菜ひとつ満足には出来ない。おそらく忍耐力も必要・・・僕にはちょっと不足気味。


台所に美味そうなかぼちゃがあったのでかぼちゃの味噌汁を希望。夏やねぇ〜
ポテサラも美味かばい。


今回の逸品。冷たいにゅう麺。
母さん、何でこぎゃんとば作りきっと?
昔じいちゃん(舅)が料理する時出汁のとり方にうるさかったもんね・・・
ほえ〜
昔の人は味覚が鋭かったか、探究心のなせる技か、とにかく、僕には美味さしか分からん。しかし、これは美味い。

帰りがけにもう一度作ってもらったがやはり美味かった。



ナスもいいのが出来ていた。ナスの味噌汁を所望。ついでに焼き茄子。卵かけ御飯は中国では食えないので今のうちに食っておく。


そうして畑のかなりの部分を切って少しは気が晴れた。
二ヶ月も放って置くともう手がつけられないくらい草も蔓も伸びる、5月にすっきり畑にしたのにもう山になりかけている。自然と暮らすには手がかかるのだ。若い人間がいなければ日本の原風景は保てなくなる。

日が沈む頃やっと少し涼しくなって草刈も快適。
晩飯までもうひと頑張り・・・していたら

蜂に刺された。

最初頭にヂクゥ〜と激痛があり、あわてて刈払い機のエンジンを止めて頭をはたくと左手の小指の所に足長(スズメか?)バチがいた、手を握って潰そうとしたらゴム引きの軍手の上から刺された。

痛ってぇ〜

蜂に刺されるのは何年ぶりか、子供じゃないから泣きはしないがズキズキ痛い。指はすぐに吸って何とかできるが頭は怖い。薬を塗って冷やす。


腫れた・・・え?分からない?小指の付け根がちょっと赤いでしょ。昔から限度見本にされるほど指が太いんだよね。これ見たら絶対会社の先輩は笑うんだろうな・・・ね、先輩。


悔しかったのは、頭の蜂を払うさいに先日調整して綺麗になったメガネをフッ飛ばしたこと。すぐに見つかるだろうと高をくくっていたらこれがどこへ行ったか全く見つからない。

翌朝母も捜してくれたが(母は目が良く、探し物魔王)見つからなかった。それどころか別の蜂に母まで手を刺されてしまった。逃げても追ってきて刺すのだからたまったものじゃない。アブナイアブナイ。

蜂は非常に攻撃的なのだ。


結局負傷者二名を出し、メガネは発見できなかった。しかし、昨夜僕を襲った蜂は現場で傷を追ってもがいていた。敵の勇敢さに敬意をもって踏み潰した。

異種格闘戦は双方痛み分けである。



頭と手を冷やしながらも夜はご馳走だった。

馬刺しは赤身が美味い。ゲソは酢ぬた。イカは卵の黄身を乗せてイカそうめんの様に食う。赤ウヲの煮付けは子供の頃食ったものと同じ。梅干を入れて炊いた御飯は食欲が増す。


大騒ぎして太って名古屋に帰った。