中国から戻って一週間になる。
やっと名古屋も暖かくなって昨日あたりから近所の桜が見頃になった。考えたら山東での最後のチェックも寒かった。
朝、工場の門の横で売っていたのでつい買った中国式ハンバーグ。
懐かしい。自転車通勤でよく買った。悪路でカゴに入れたこいつが跳ねて落とした。これをかじりながら前日の仕事を眺めて今日の内容を考えるのが普通だった。
その田舎町ではなかなかいいと思われるホテルだが、なぜかドアマンが僕の顔を覚えていて、彼に紹介された白タクの運転手に世話になった。アウディA6で維坊まで迎えに来てくれた。知らない町の夜中の駅前で迎えがあるのは安心する。彼らにも随分世話になった。
チェックアウトの朝、そのドアマンが「小坂さんチェックアウトするならちょっと待って、寒いからこれ青島への途中で食べて」といって手渡してくれた弁当。
有り難うね、でもなんで俺の顔と名前を覚えたんだろうか。
青島からの飛行機から見る空も少し曇っているような気がした。
EMSで送った天津からの荷物が二日後に届いた。
・・・これをどこにしまうかが問題。
やはり物は捨てていかないといけない。
もったいないと思うなら捨てられないほど本当にいいものだけを買うべきなのだけど、そうも言ってられない。結局諸城市で買った作業用の靴も捨てずに持ってきた。革靴はあっという間にクレイを拾って重くなるが、この安い運動靴は全くクレイが靴底に付かなかった。
結局僕は捨てられない。