オリンピックを見なくなって久しい。
競技者に興味がないわけではないが報道のスタイルがつまらなくなったからだ。オリンピックやワールドカップにまでジャニーズや吉本のタレントが出てくるとそれは安っぽいバラエティー番組にしか見えなくなる。
田口信孝や笠谷の活躍に胸を熱くした少年時代じゃない。
日本人選手が前面に出ないトライアスロンは面白かった。日本人が活躍するのは嬉しいが、間に出てくる芸能人のコメントやあまりに多い周辺情報が逆に興味をそぐこともありうる。
ましてサムライだのナデシコだの横文字にしたキャッチコピーにどれだけのひとが白けているか東京のテレビ局に住んでいる人間に解るはずがない。
ＩＯＣという白人サロンの金目当ての存在も胡散臭い。
レスリングがオリンピック種目から外れるという。
いいことではないか。
オリンピックとは何か、協議とは何か、競技者生活（人生）とは何か考え直すいい機会じゃないか。もっと言えば柔道を外して欲しいくらいだ。
柔道は徒手空拳の武術だった、そして加納治五郎によって体系化され教育的な武道として発展してきた。
柔道がおかしくなったのは拡大しすぎたか、オリンピック種目になって点取り合戦になってしまったのが原因ではないか。オリンピックでメダルを取ることが悲願だなどと武術家の言葉とも思えん。そんな目標を掲げるから大切な物を見失う。
そして競技候補に空手が入っている。
空手、剣道などオリンピックに関係ないじゃないか。
ひたすら己の強さを求め鍛える。
何者にもひよらず、栄華を求めない克己の精神を養う
そんな武道家が日本には沢山いる。
それでいいじゃないか。
オリンピックは祭りだ。
興行に関わるべきではない。
