安全、安心な野菜


今、我が家の庭には茄子が植わっている。
先週末辺りから葉っぱがみるみる茶色くなり死んでしまった。よく見ると葉の裏に四ミリくらいの小さな毛虫がついている。春に植えてやっと美しい茄子がなりだしたところで、ブチ切れて農薬まいてやろうかとも思ったが、とりあえず毎朝全部の葉っぱを裏返して見つけ次第虫を殺した。
やっと再び小さな新芽が出だしたところだ。

たった2株の茄子でさえ、葉っぱの裏の虫を潰すのは面倒くさい。農薬で効率よく虫をとりのぞき、大きくて綺麗な茄子をとりたい。まして、これが仕事で収入のかてとして栽培しているのなら僕は迷わず天然に近い成分の殺虫剤を使う。(竹醋とかいうやつ)

僕は無農薬野菜を作る苦労を考えて気が遠くなる。
低農薬で十分である。

食の安全、安心とは無農薬かどうかが問題なのではなく、安全を求める生産者が作ったものかどうかだ。だから日本の農家が作ったものなら農薬を使ってあっても大丈夫だと思う。彼等の農作物を作る理由が、基本的に美味しい野菜をつくって食べる人を喜ばせることだと信じるからだ。

無農薬野菜を栽培する人のものすごい労働と、知識と情熱を尊敬する。しかし、なるべく農薬を減らし安くて美味しい虫のついていない野菜をつくっている農家も同じように尊敬する。

信頼とは相手に対する敬意なんだな。

小さな菜園が僕に教えたこと。