大雨被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。


土木技術が世界でももっとも高度の発達しているはずのわが国で、なぜこんな被害が頻発するのだろうか。技術への過信か、乱開発か、それとも何かソフト面での問題があるのだろうか。とにかく・・

この雨で命を落とされた方のご冥福をお祈りします。
また、財産を流されてしまった方へお見舞い申し上げます。

天津でネットのニュースを見ていたら、熊本県玉名市を流れる菊池川や木の葉川が危険水位と出てびっくり。幸い実家は高台で、崖の上に立つ古い家は今は無人なのでさほど心配はない。ただご近所は木の葉川のほとりなので何事もなければよいが・・・

左上に湾曲した幅のひろい菊池川。下の方を右から左へ流れる木の葉川。僕が子供の頃は木の葉川が年に1〜2回は氾濫して、中央から右上にかけての水田が一面海のようになった。30数年前、合流部に水門ができて両方の水位を見ながら調節できるようになってからはそのような水害はほとんどなくなった。(左下に見える三つの白い点の部分)

「コンクリートから人へ」などというまやかしに踊らされる前の日本の治水事業だ。

治水事業は江戸の昔から日本の為政者の大切な仕事だった。
怠れば一人3万円じゃすまない家計の損害をもたらし、命さえ脅かす。都会に住む人はそのことを考えなければいけない。やり方は新しい時代に合うように(景観や地元の暮らしを考え、より自然にコントロールすると言う意味)十分議論する必要はあるが、止めてしまってはいけないのである。

この何年いかにも便利で発達したと思われる現代で毎年多くの方が水害で亡くなられていることを忘れてはいけない。