テレビのこと


長いこと天津で暮らしたがついにTVを買うことは無かった。置く場所もなかったが、何より見ていてつまらない。画面にコマーシャルや無関係なテロップが流れて見にくいのだ。ほとんどのドラマで中国語字幕が出るし(それほど多民族、多言語国家ということ)相変わらず抗日戦争話も多い。

したがって天津での娯楽は最初は街で売っているDVDで映画を見ること。たくさん買ったものだが、最近はインターネットで日本の映画、ドラマ、アニメのほとんどを視聴できるのでDVDはめったに買わない。

ニュースもネット。

そしてネットに飽きると本を読んだ。特に三国志などの支那大陸の歴史モノは臨場感があって面白く読める。農村の荒涼感などは日本にいては実感がわかないものだ。


そんな生活をしたあと日本のテレビを見ると違和感がある。

やたら韓国ネタが多いこと。いたるところで「韓国」を紛れ込ませて宣伝している。昼の街角情報番組でも新日本風土記でも「韓国」、海外旅行の一番は「ソウル」・・・やれやれ。

NHK大河ドラマで「皇家」(あるいは天皇家)のことを「王家」と連呼したり・・・

期待して見ていたカーネーションでは「結婚なんかせんでえぇのや」と言わせてみたり・・・

面白かった時代劇、陽炎の辻では切られて死んだ人間を執拗に蹴っていた。いくらこちらに非が無く死んだ人間が悪人だったとしても死体を蹴るという行為は日本人なら絶対しない。


これらから感じるのは皇家を貶める意図だったり、女性の幸せの誤った価値観の宣伝。いろんなところでテレビが人の心を惑わし、ぼかし、洗脳する働きをしているということ。

日本は天皇を中心とする一国一家族(かなり理想的にいえば・・)の国であるというのが僕の素直な感覚だ。父母を敬い、祖先を尊び、子を愛し、兄弟仲よく家を助け、友を大切にするのは人として自然な感情だろう。

少なくとも僕はそう思っている。

そういう目で見ると国民から無条件に(契約書も無く)金を巻き上げてテレビを作っているNHKが天皇家についてスキャンダラスな表現を垂れ流すなどあっていいはずがない。

少子化対策は国民が認める大問題なのに、女性が「結婚なんかせんでもえぇ」というドラマを放って置いていいはずがない。

死者を蹴ったり冒涜する行為は僕が滞在したかの国では常識である。
汪兆銘の死後の扱いなどは有名な話だ。
・・・これは別途書きましょう



日本人の心のよりどころを徹底的に壊し洗脳しようとするようなテレビを見てはいけない。

・・・と、思ったんですな。