退屈で死にそう


あぁ〜・・退屈

先週まで頑張ってデータを作ったんですよ。
ちなみに、データ作成という作業は昔でいうと
図面を描く(設計図を描く)ことですな。

デザイナーの仕事は大きく言って二つ。
1)形を考える・・・2)図面を描く これだけです。
考えた形は絵やモデルにしてみんなに伝えます。
案が決まったら図面を描きます。

絵からモデルさらに図面進んでいくほどより具体的に
より正確に他の人に意図(または意思)が伝わるようになります。

頭で考えたことはたとえば言葉で伝えますな。
全体はアブラムシみたいに丸っこくて目は釣り上がって口はハの字

これは文才がないと無理!
だけど絵にすると分って頂けるようですな。


こうして絵を描くと皆さんに理解してもらえます。
イイネ!がたくさんつくとモデルを作ります




ここまでくると大きさや面の構成がより正確に把握できるようになります。

一個作っただけで終われないのが工業デザインの世界。
この形を実際のクルマとして何千台も再現しなければなりません。
そこで何時、何処で、誰が見ても同じ物ができるようにコンピュータの中で完全に作り上げます。それをデータと呼んでいます。
昔は鉛筆で図面を描いていたのですが、今は個人でも扱えるCADソフトができたおかげですごく便利になりました。

コンピュータの中でいろんな造型を試したり、実際の色を付けて雰囲気を確認したり、さまざまなシミュレーションが可能になりました。



これはN7のプロトタイプを暴走仕様にしてみた例。
こうなるとプラモ感覚で遊べます。


デザイナーの仕事って考えを「伝えること」に多くの時間を割いているなと思いますね。


僕が初めて来た中国で言葉も解らないのに仕事ができた理由は、言葉以外の伝えるツールを持っていたからです。同時にCADだろうとPhotoshopだろうと道具は使いこなせることが必須ですが、もっと大切なのは伝える内容(案)を持っているってことでしょうな。

小学生が英語をしゃべれても日本の文化や歴史を知らなければおそらく外国に行っても話がないでしょう。話したいことがある人は身振り手振りでも何とかコミュニケーションとりますがな。




そんなこんなでどうやら今日も一日終わりました。

仕事がないと一日が長〜い。